
ベドリッシュ弦楽四重奏団 Quatuor Bedrich
ベドリッシュ弦楽四重奏団は2002年にパリで結成された弦楽四重奏団で、幅広いプログラムと編曲/トランスクリプションを重視した独自の音楽活動を展開している。ピアノ曲、交響曲、オペラ作品など、さまざまな楽曲を弦楽四重奏用に編曲し、新たな視点からクラシック音楽の魅力を届けている。
演奏活動にとどまらず、ダンス、マイム、絵画、映画など異なる芸術分野とのコラボレーションも積極的に行っている。これまでに上演された作品には、朗読と音楽を融合させた「Des Mots & des Notes(言葉と音の物語)」、舞踊と組み合わせた「La Jeune fille & la Mort(死と乙女)」、俳句と日本書道を取り入れた「Frémissements de Lune(月冴ゆる)」などがある。
教育活動にも力を入れており、フランスの青少年向け音楽教育機関「JM France(子供のための音楽普及活動)」を通して、オリジナルプログラム「Baroque’n Roll(バロックンロール)」を提供。2023年にはクレテイユ地方音楽院に招かれ室内楽のマスタークラスをするなどし、次世代の音楽家の育成にも貢献している。
これまで、パリのシテ・ド・ラ・ミュジーク、フランス国立図書館、アヴィニョン演劇祭、メスのアルセナル、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール等で演奏し、最近はアルプス(フランス)で開催されているフェスティヴァル・アルリィに出演。2020年チュービンゲン(ドイツ)のフィールクラング・フェスティヴァル「ベートーヴェン・ツィクルス」に招聘され、ベートーヴェンとドビュッシーの弦楽四重奏曲を演奏して高評を得た。2023年6月には東京サントリーホールでも演奏している。
2016年発売のCD「セレナード・アンテロンピュ」(Bion Records)はフランス国営ラジオ局のライブ出演を含めて広く紹介され、『L’Obs』誌など高名な雑誌でも高い評価を受けた。セカンドアルバム「ミンストレル」(2019年 Bion Records)もフランス国営ラジオで取り上げられ、多くのファンを惹きつけている。同盤は日本でもリリースし、「セレナード・アンテロンピュ」は『レコード芸術』誌において優秀録音盤、「ミンストレル」は『音楽現代』誌において推薦盤に選出された。CDは東武商事株式会社を通じて日本全国のCDショップ・アマゾン等で購入可能。
ベドリッシュ弦楽四重奏団(仏・日本語):https://www.quatuorbedrich.com/
Bion Records(仏・日本語):https://www.bionrecords.com/
東武商事株式会社 :https://www.tobu-trading.com/
ジャック・ガンダール (第1ヴァイオリン)
国立パリ高等音楽院において和声法・対位法・管弦楽法を修了し(和声法と対位法においてはプルミエ・プリ、管弦楽法では首席)、ブーローニュ=ビヤンクール地方音楽院においてヴァイオリン(プルミエ・プリならびに上級課程)・室内楽・分析・合唱指揮法・管弦楽指揮法(すべてプルミエ・プリ)を修了。アックイ・テルム国際室内楽コンクール(イタリア)において第一位。フランス・ヴァランシエンヌにて開催のE-magiciens フェスティヴァルにおいて、SACEMの最優秀映画音楽賞受賞。フリーで活動。
長谷川 彩 (第2ヴァイオリン)
桐朋学園大学、ボストン大学卒業。在学中に参加した音楽祭では、札幌PMFでコンサートマスターを務めた他、小澤征爾音楽監督のタングルウッド音楽祭でHenri Kohn Memorial賞を受賞。フランス・トゥール管弦楽団メンバー。
ジュリアン・ガバン (ヴィオラ)
ブーローニュ=ビヤンクール地方音楽院においてヴィオラと室内楽を修了し(プルミエ・プリ)、パリ地方音楽院 でも学ぶ(上級課程)。クラシック音楽のみならず最新の音楽にも様々に親しみ、ジャック・ガンダールとともに当団の創設者。
オレリアン・サブレ (チェロ)
国立パリ高等音楽院(プルミエ・プリ)、ボストン大学卒業。2008年よりパリ国立歌劇場管弦楽団の第一首席チェリストを務める。